バンドにおいて、派手な動きと最も大きな面積を持つため注目を集めるのがドラムでしょう。ドラムはその見た目ばかりが取り沙汰されることが多いのですが、バンドの中では曲のリズムを刻むとても重要な役割を果たしており、ドラムがなければバンドそれぞれの演奏が調和することが難しいのです。
もちろん、要所で「ノリ」を生み出したり、打楽器として演奏に寄与したり、ドラムの役割はリズムを作るだけではありませんが、それでも基本はバンドの一体感を生み出すための楽器だと言えるでしょう。
ドラムを好む多くの人が言う魅力が、「爽快感がある」という点です。打楽器の持つ、「ものを叩く」という動作に体全体のリズムが加わって、さながら運動をしているかのような爽快感があります。また、基礎基本を覚えるのはそれほど難しくないという点も魅力の一つです。
傍目から見ると難しそうに見えるドラムですが、基本を覚えるのは一日ほど練習をすれば誰でもできます。
基本を覚えればどんどん上達を目指せることもあり、初心者が始めやすい楽器と言えます。しかし、単調でつまらなくなるということはなく、突き詰めれば難しくなる要素も一気に出てきます。間口は広く、奥深いのはドラムの持つ大きな魅力の一つです。
サックスとは、トランペットやラッパのような見た目を持つ楽器です。見た目は明らかに金属でできているように見えますが、分類的には木管楽器に分類されます。「捻りの効いた音」と形容されるその音は、主にジャズやポップスで使われます。
サックス奏者というと、大きな動きを交えながら特徴的な音を響かせていることをイメージする方も多いでしょう。その他にも、サックスのイメージとして挙げられるのは、初心者が始めやすいという点です。サックス奏者を見ていると、まるで舞踊であるかのように体をゆすって演奏をしているため、難しい楽器に見えるかもしれません。しかし、サックスの基本は小学生の頃に音楽の授業で使うソプラノリコーダーとほぼ同じ操作です。
そのため、あまり楽器に触れてこなかった人も、上達までの道のりが見えやすいという魅力があります。また、見た目の格好良さも大きな魅力の一つです。サックスから出される音をはじめ、その重量感のある楽器本体と吹き鳴らす人の姿勢は多くの人を虜にします。サックスのソロコンサートも開催されていることが、この楽器の「格好良さ」を示しているとも言えるでしょう。